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もっとソバ屋で憩う

 杉浦日向子さん(1958年~2005年)の著に「もっとソバ屋で憩う」という本がある。
1999年に出版された「ソバ屋で憩う」の改訂版である。

もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店 Book もっとソバ屋で憩う―きっと満足123店

著者:杉浦 日向子,ソバ好き連
販売元:新潮社
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 浮世絵などを下地にした独特の漫画家であったが、その後、江戸風俗研究をライフワークとしていた。NHKの「コメディー お江戸でござる」の江戸文化の解説者としても有名。

 無類のソバ好きで、仲間達と「ソバ好き連」こと「ソ連」を1991年に結成する。

前書に、以下のように記されております。
 ・・・グルメ本ではありません。大人の憩いを提案する本です。・・・中略・・・
この本は、ソバを批評するものではありません。ソバ屋という身近なオアシスを楽しむ本なのです。
 それで、すたないナビゲートではありますが、これからのページが、あなたの安らぎの一助となれば、幸甚です。

 このような趣旨によって書かれている本です。

 さらに氏は続けて言う。

 「たとえば、私たちは毎日その日の天候や行動内容によって、最適と思われる服装を選んでいるが、そんなふうに、ソバ屋を選ぶことが、まっとうなソバ客のたしなみであろう。」と

 さて、そのような自然体で来店されるお客様とそば屋の亭主はどのように関わっていけばよいのであろうか。

 私が思うに、自分の打つそばが絶対であるとお客様に押し付ける唯我独尊の蕎麦ではなく、信念を持って打った蕎麦をお客様に評価していただき、その反省に立って,さらにその高きを目指す蕎麦を打つということなのであろう。 

 こんなことを考えながら、杉浦氏の本を読んでいた。

 残念ながら、はにかむ様な笑顔で江戸文化を念頭に東京を見ていた日向子さんはもういない。昨年7月にこの世とお別れをした。死因は下咽頭がん。享年四十六であった。

 

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