もり蕎麦 二枚
電話が鳴った。先週のことである。
「○○日 11時半に予約したいのですが。」
「有難うございます。何を用意いたしましょうか。」と私。
「そうですね・・・。もりを二人前。蕎麦が好きなので、たぶん追加すると思いますが、その分は行ってからで。」とお客様。
「場所はわかりますか。」
「ナビがありますので、大丈夫でしょう。いわき市からなので時間は前後すると思います。」
当日になった。
「追加分は自家製粉の新そばを打っておこう。」と心に決める。(写真右は朝挽いたそば粉)
自家製粉のそば粉で打つのは、この日が始めてである。
打っているときの立ち上がり
香、グリーンがかった色、さすがは新そば粉である。
問題は味である。用意したはいいが追加してくれるであろうか。
一枚目が納得しなければ、追加は無いであろう。
「おろし蕎麦お願いできますか。」と追加注文の声がかかった。
よかった。納得して召し上がってくれたんだ。
辛み大根が無い。慌てて、店の後ろから、辛み大根を抜いてくる。
帰り際の「美味しかったよ。」の声。
そば屋と言わず、食べ物を扱う店は、この声に励まされている。
福島の旅 たびと饅頭を求めて
「いつか行ってみたいね。」 と妻が言っていた田人のお饅頭屋さん。
先週、水曜日、朝からの快晴。
「紅葉を見ながら、行ってみようか。」と誘った。国道6号線を北上する。磯原を過ぎるともう福島県である。
勿来駅前を通り越し国道とはお別れ。左折して289号線に入る。暫らく道なりに進む。
四時大橋付近から右折。山間の道を進む。田人中の前を過ぎると目的のたびと饅頭を売っている一心堂は近い。(写真上;店の正面 下;内部)
店の中には、午前10時だというのにお客さんが3人もいる。
この店はある方に紹介されたとき、午前中には売切れますので、予約していったほうが、間違えは無いと思いますよ。と言われていたので、前日に予約を入れておいたのだ。
私達は予約時間より早く来てしまった。感じのよい女将さんが「もう少し時間がかかりますが。」という。我々のお饅頭はまだのようだ。
20個包みを5袋頼んでいたご婦人お方が「私なら、待ってもよいのですよ。」 遠くから来たのですからと、親切にも20個ならと分けてくれた。
いわき市田人町黒田字別当62-1 定休日 :毎週木曜日
御斉所街道に抜ける山道で、この饅頭を紅葉を見ながら食べた。
ふかふかの皮に包まれた薄っすらと紫がかったし餡が、小豆の香りを漂わせる。
皮を取り去って実だけを晒して煮て作られたもののようである。
甘みを抑えた独特の晒し餡である。ふかしたての饅頭を頬張る。
なんとも幸せな気分になれた。
その後、御斉所街道沿いにある大沢石材店に立ち寄る。9年前に、石垣の工事をしてくれた石屋さんである。
御斉所街道の紅葉を見ながら、湯本を通り抜け、いわき市内に入る。
以前取引があった酒屋さんを訪ねる。こだわりの酒屋さんで浜田屋という。酒の殆んどを温度管理した冷蔵庫で保管しているのだ。
福島の銘酒 奈良萬 雪小町 壷中春 と買い求める。
小名浜港とら・ら ミュウに立ち寄り、食事。
帰り道、勿来の関も見たことが無いので、よることにした。
「吹風をなこその関とおもへども・・・」の和歌詠った平安時代の武将源義家の像の前で
蕎麦の脱穀 一粒一粒の大切さ
蕎麦の実を両手で丁寧に揉んでの脱穀である。揉んでいると蕎麦の実がポロポロと手の隙間から落ちる。こんなことはたぶん誰もやらないであろう。
以前行っていた方法は、杵やたたき棒で叩いて実を落とす。玄蕎麦を小量を扱うのであれば、この方法が有効である。私もよくやったものである。
前回ブログで書いたように、今年は、刈り取りからして、鋏を用いてそばを刈り取ったのである。刈り取った蕎麦は見ての通り極小量である。一粒でも、無駄にしたくなかった。もったいないという気持ちがさきにたったのである。
自家栽培・自家製粉して、自分で作って、食べるということは、生きるという行為そのものである。生命の原点につながるものである。
蕎麦の実の一粒、一粒が愛おしいのだ。
こんなことを思いながら2時間以上続けた。
脱穀した実を粗い篩でふるうに、茎や大きな葉を取り除く。さらに、トウミで小さな葉や塵を取り除くのだ。
この程度の処理で石臼で挽いた粉を打った蕎麦はじゃりっとして食べられたものではない。
製粉所では石抜き機で処理をして、石や塵を取り除くのであるが、私のところには無いので、蕎麦の実をよく洗って小石や塵を取り除いている、
そのあと、天日で干した。昨日まで、晴れの日が続いたので、蕎麦の実はよく乾いていた。
これを今朝挽いて、お客様にお出ししてみた。
「美味しかったー。」と帰り際に言ってくれた。
「よかった。!」苦労した甲斐があった。
このようなことを経験してみると、一粒の大切さが身に沁みてわかるというものだ。
旅途中で立ち寄ってくれたお客様
今日は、最近では珍しく予約が無い日になった。
「今日は打つのをよそうか。」と思案中の私に、妻が「先日のように、フリーのお客さんが来て、断るようになってもね。」
先週は何人か断ってしまったのだ。「打ち置きがありませんので。」
と断ったあとは申し訳ない気持ちで一杯。
(写真は今見ごろの庭先の紅葉)
こんなことを思いながら、迷っていると、電話が鳴った。
「今日は営業してますか。10名ですが、予約できるでしょうか。」と男性の声。
慌てて蕎麦打ちにかかった。
12時過ぎに、大人10名、子供3名で、一気ににぎやかな店内となった。
「どちらからお越ですか。」と私。
「埼玉です。ちょっと時間がかかってしまって。」とお客様。
天せいろの注文である。
妻が俄然忙しくなった。
10人分の天ぷらを揚げるのだ。ここからが難しい。お客様に出すタイミングである。
天ぷらは熱々のうちに。そばは伸びないうちに出したい。私と妻の呼吸が合わないと美味しい天せいろにならない。
団体さんの場合には、一人、二人と時間をずらして出すわけには行かない。今回は5人、3人、5人と分けて出した。
「これからどちらまで?。」と問うと、「福島の常磐ハワイアンセンターまでです。」という。
観光地でもない当店に、わざわざ旅の途中立ち寄ってくれたのである。
お客様に感謝ですね。
秋の収穫 その後
まず、干し柿作りに取り掛かった。昭和30時代までは、この辺でも干し柿作りが盛んに行われていた。各農家には、この時期になると赤い色した柿が干されたが、最近は、干し柿を作る家庭は珍しい。
柿は皮を剥いて、カビの防止にと焼酎を霧吹きで拭きつけ、店先の軒下に干した。 昔は、気温も現在ほど高くなかったので、かび対策など行わなくてもよかったが、今は違うのだ。
サトイモは煮て食べるだけではない。サトイモは寒さに弱くそのまま放置しておくと腐ってしまう。
サトイモは深い穴を掘って、杉の葉を廻りに敷き芋を入れてまたその上に杉の葉を乗せて土を掛ける。
この方法が冬を越して春まで食べられて、種芋も保存できるそうである。
杉の葉がなぜいいのかは定かでないが、この辺ではその様にしていたのを聞き及んで今年はそれに習った。
芋がら作りも体験した。
八つ頭の茎を何日か干して、皮を剥く。それを更に天日で干すと
芋がらが出来る。
コンニャク作りも久し振りに行った。始めて青海苔を入れたコンニャクを作った。海苔の風味があり、刺身コンニャクにしてみると大変美味しいものである。
今週は、庭木の手入れに入った。農業と庭木の手入れの合間にそば屋を営業しているようになってきた。

今年のそば粉は香り風味ともよく、濃厚な蕎麦に仕上がるので、お客様には美味しいと評価が高い。
来週は、自家栽培した玄蕎麦を挽いて見るこ とにする。さて、どんな蕎麦が出来るであろうか。楽しみにしているところである。
いよいよ冬の初め 立冬でーすといっても
陰暦で一年を二十四節気に分けた一つにあたる立冬。
秋分と冬至の中間です。例えに「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と言われています。
さて、立冬といわれているのに、沖縄では今日も30度を越すそうです。秋田の朝の気温は17度だそうで、夕方には雪模様との予想。
今朝、日立は小雨模様です。気温も15度前後でそれほど寒くは感じられません。
庭のもみじが紅葉しかけております。出猩々はもともと赤いので、紅葉になるのも早いです。
現在の庭の風景です。
秋は収穫の時期 忙しかったー
朝の散歩時に、気になっていたのがコンニャク芋のことだ。、葉が萎れているのである。今日の朝も、コンニャク芋が「今日は掘ってくれるんだろうねー。」と話しかけてきた。
何時掘ろうかと妻と相談していた矢先のことであった。
「よーし今日は芋ほりをやろう。」と心に決めた。
横を見ると、寒さで、少しサトイモも元気をなくしている。「こっちも掘ろうか。」と妻に問うた。
「そうね。掘りましょうよ。」と妻。そんなことで、9時より、作業を開始した。
鍬を入れるとすごいコンニャク芋が顔を出した。子供の頭ぐらいはある。写真の中のシャベルと比較していただくとわかると思う。
種芋を植えるときに、少し浅く植えたのだろうか、土の表面から、いくつかの小芋が顔を出していた。
八つ頭は茎も食べられる。乾燥してから、ミソ汁の実などにこの地方では、昔から利用していた。
TVでは、歴史的なアメリカ大統領選の開票結果を放映しようと、各局が大きな関心を寄せていたのだ。
アメリカ大統領には黒人のオバマ氏が圧倒的な強さで選ばれていた。アメリカの歴史が変わった。
午後は、ついでに、生姜も収穫した。
さらに、種芋を腐らないように地中深く埋めて、今日の作業は終了した。
なんとも忙しい一日であった。
落花生の収穫
収穫時期には少し遅いかなーと思いつつ落花生を掘り起こしてみた。
収穫量が多いのか少ないのかは初めてなのでわからないが、掘り起こしてみると、根の先には結構、実がついていた。
蒔く時期(7月初旬)が遅かったので、今頃の収穫時期になってしまった。
落花生は面白い実のつけ方をする。最初に根を伸ばしたところに実をつけるが、 長く伸びた蔓の部分から地中に根を伸ばして、その先のつけるものをある。(写真左)
初めてなので、この辺がわからなかった。蔓が延びだして、黄色い花が咲きだした頃にしっかりと土寄せをしなければならなかったのだが、いい加減にやってしまった。
この辺が反省点であろう。来年はこの辺をしっかりとやって、今年取った落花生を種に残しておこうと思う。



















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