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知的好奇心を満たす蕎麦 その後

 ご存知のように、そば粉には、蕎麦の実の芯の部分を取り出した真っ白い蕎麦粉や玄蕎麦をそのまま挽いた黒っぽい蕎麦粉がある。  

 真っ白い蕎麦粉で打った更科が好きか、黒い粉で打った香りの強い田舎蕎麦が好きかは、各自の好みの問題であろう。  

 同じ蕎麦の実の構成部分によっても、蕎麦の風味や喉越しにおおいに関係してくるので、蕎麦を愛でる方々はこの辺を云々して、薀蓄を語る。  

 勿論、蕎麦の美味しさに関わる要素は蕎麦の実の構成部分だけではない。

 蕎麦の品種や産地、石臼の種類や挽き方、二八か十割でも違うし、打ち方でも違ってくる。  そう考えると、物作りの難しさそのものである。

 この問題に取り付かれたそば屋は、いろいろなものに拘りを持ち深みに嵌ることになる。

 経営的には、たぶんプラスには働かないであろう。(労多くして益少なしという意味)

 しかし、どうしても美味しいそばを追求したいという打ち手は、創意工夫して、お客様の「知的好奇心を満たす蕎麦」を追い求めるのである。

 拘って、研究した末に、「ここの蕎麦は美味しい。」と評価されたとしよう。  が、しかし ここで、満足をしてはいけないのだ。

 味の好みは、十人十色という。時代の変化にも、周囲の状況にも影響を受けるものだ。

 「ここの蕎麦は、こんなところに問題があるよ。」と指摘してくれるお客様がいると大変有難い。(勿論、ほめられと嬉しいものですが・・・。笑)

 優れたお客様の感性が、作り手を育てるのである。優れたお客様と真剣に対峙して、初めて、作り手は高きを目指すことになる。

そんなお客さまに支えられたそば屋こそ、評判の高い店として名を成していくのであろう。  

 そんなことを夢見ているこの頃である。

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コメント

辛汁さん
>また 食べ手が 自分の趣味を 押し付けようと
>訳の判らないことを言っても・・・(爆)
 心ではいろいろ思っておるのでしょうが、当店のお客様は、縁慮勝ちで辛口のコメントが聞かれません。
 
>夢は実現されるためにあるのですか?
万人に向く普遍的な美味しいそばはありませんから、実現しようと、努力を続けることでしょうね。
 創意工夫を続けることが、より満足なものに近づける道なのでは・・。

投稿: そばがき | 2009年8月19日 (水) 07時46分

>経営的には、たぶんプラスには働かないであろう。(労多くして益少なしという意味)

・・・・生活感がない蕎麦屋がよいのです

規格品には 経済効率はなじむが
工芸品には 利益は後からついてくるもの

打ち手の創意工夫が間違った方向でも
また 食べ手が 自分の趣味を 押し付けようと
訳の判らないことを言っても・・・(爆)

真摯に 主人と客が対峙できるお店こそが
高みに達する事が出来るのかも知れません。

・・・夢です 多分。。。

    夢は実現されるためにあるのですか?


投稿: 辛汁 | 2009年8月19日 (水) 07時22分

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