蕎麦の香りと美味しさについての表現
蕎麦の美味しさについて、ブログなどを検索すると、いろいろな方が書き、興味深い考察をしております。
しかし、人それぞれその表現は多種多彩であります。
人が感じる美味しさの定義などないのかもしれませんが、私なりに考察をしていきたいと存じます。
お客様の中に「蕎麦の香が余りわからない。」とか 「このそばは腰が強い。」 更には、「風味がいい蕎麦ですねー。」とか 「もっちりとした食感ですねー。」とか表現される方がおります。
蕎麦談義で一番話題に上がるのは、やはり香りでしょうか。
「この蕎麦は香りがいい。新そば? 美味しいね!。」 「この蕎麦は、香りがない!。」 などです。
一般的に云えば、食べ物の美味しさに関係して、香は大きな要素です。
蕎麦の香りを表現すると、早めに収穫された新そばは、若草を干したときのような清清しい香りとでも云いましょうか。
そして、十分熟成されて収穫された蕎麦は、新そばであっても大地の恵を感じさせるような、そば本来の香りがいたします。
このそば本来の香りとは、どのように表現したよいのでしょうか。
しかし、これがなかなか難しいのです。あるブログに「蕎麦の香りは蕎麦の香りだからです。」と表現されておりましたが、その通りだと思います。
たとえば、利き酒の表現方法で、「上品で線の細い柳腰の美人」と言うような日本人流の表現もありますが、「デリシャスりんごのような」とか「バニラのような」という欧米人流の表現があります。
いずれもあくまで比喩でして、酒本来の香りを表現しているわけではありませんね。
蕎麦の表現も同じことです。
新そばを 「爽やかに吹く風のような香り」と日本人流に表現するか、より具体的に「若草を干したときのような清清しい香り」と欧米人流に表現するか。
熟成された蕎麦を「大地の恵を感じさせるような」と表現するか、「熟酒を思わせるような濃厚な香り」と表現するか。
このように比ゆ的には可能ですが、いずれも、蕎麦本来の香りではありりません。
結局、蕎麦本来の香りは、蕎麦を自分で挽いたり、打ったり、食べたりして、感じていただくほかはありません。
さて、このような表現があるブログ(つれづれ蕎麦)に載っておりました。
「どっしりと野趣さあふれた田舎蕎麦の風味たっぷりの蕎麦お日様を思わせる穀物の香りが強く押し寄せる。」
昨日、そんな蕎麦をイメージして、今年の新そばを石臼で挽いて、十割で打ってみました。濃厚な蕎麦の香りが致します。
次は風味について、考えて見ましょう。




















最近のコメント